Tweet

Pocket

ごきげんいかがですか。mobile-yell-DTP担当のリリママ、渡邉です。

やってしまいましょうか。。。
『デザインとは何でしょう』のお話しを。。。
使い古されたデザイン理論です。調べてみれば、それはそれはたくさんの方々が難しくも、やらかくも書き綴られておられます。どれも理論上は大正解だと思います。なので私も私なりのデザイン理論を恥ずかしげもなく繰り広げたいと思います。しばしのお付き合いを。。。

デザインとは…

たとえばこんな方がいらっしゃいます。
Ａ「形なんてどうでもいいよ。私は機能性を重視するからね。」と。また
Ｂ「私らしいのがいい。とにかく可愛ければ何でもいい人だから〜〜」またまた
Ｃ「相手がどう思うか気になる。素敵だと思われたいし、私の思いが伝わるって感じも大切だし。」
もっともっといろいろなパターンがあると思いますが、これらすべての意識がデザインなんです。

人それぞれ好みがあります。すべての人が共感する好みは、あるようでないようで。。。

あるお笑い芸人がいます。『嫌いなタレント』第１位、『抱かれたくないタレント』第１位 と、散々でした。「嫌われてでも目立ってればいいと思ってたけど…もうダメかな…」と、落ち込んで芸人を辞めようかと思いはじめました。すると、先輩芸人から「お前ってすごいなぁー、ずっとテレビに出てるよなぁ。どのチャンネルにしても、どっかに出てるもんなぁ〜、すごいよ」と。
そのお笑い芸人が、現在もテレビに出続けることができてるのはどうしてでしょう。。。
彼は人として本当には嫌われてなかったからではないかと思います。もちろん男性としてみて好みではないという人は多いだろうし、芸風が嫌だと思う人もいるでしょう。ただ、彼のそのようなアクは紙一重なんですね。紙一重のすごさなんです。意外と『いい人』を出すのは簡単なんです。よくやりませんか、無難な選択ってやつを。。。人に反感を持たれないようにとか、これぐらいなら嫌われないだろうとかね。
これ以上やったらダメっていう、紙一重の限界を知っていれば、そのアクは最大の魅力になるんです。

さて、デザインではどうでしょう。よくセンスのいい人と言われますよね。それって、趣味の良い人とか美的感覚が優れている人と思われていませんか。概ね間違いではありませんが、センスとは微妙な感覚のことで、『センスがいい』はその微妙な感覚の調整ができる人のことなんです。先ほどの紙一重の感覚ですね。

『機能性が高い』とは若干趣旨が違いますが、機能性は男女、年代、文化、あらゆるポジションによって異なるので、使い勝手がいいデザインとでもなりましょうか。。。スティーブ・ジョブズさんは『デザインは機能性にあり』的な信念なので、機能性をないがしろにすると怒られそうですが。。。人それぞれ身体能力の違いもありますもんねぇ～だから、とりあえず笑っとけぃ～

で、デザインとは…このような意識と感覚のことだと私は思います。このようなとは、自分で何かをされている人、何かを創造ろうとしてる人、何かをしようと考えてる人のこと。そんなみなさんはすでにデザイナーなんです。
そして、優れたデザイナーとは…正しい目的意識を持って、微妙な感覚を紙一重で調整できる人となります。

デザインの正解はたくさんあります。ご依頼の仕事をしてて、私の意識も感覚も正しいと自信を持って挑み、ボロボロにされるときがあります。そんな時はこう考えます。
私は正しい…でも正解ではなかったと。

間違ってはいけないこと

そこで、間違ってはいけないこと。
二昔前にルーズソックスが流行りました。実は三昔前が発祥なんです。
私の若かりし頃、オトナ達はこぞって言いました「だらしない！」と。
履きやすくて、足の太さをカバーしてくれて、可愛い〜〜
まさに画期的なソックスでした。(と、私は思ってます)
ルーズソックスを可愛いと思うかどうかは好みですよね。例えズルズル感がだらしなく見えても…

ただ、間違えてはいけないんです。あのズルズル感は考えられていることを…
だから不潔であったり擦り切れて破れているとかは論外なんですね。
デザインの大切さはそこにもあるんです。
『シャツをフロントだけインする』これは流行りのオシャレで、ただインしてた裾が出てるだけではないんです。

デザインをするにあたって、絶対してはいけないのは…人としての理性を失わないこと。清潔感ではなくて、清潔でなくてはならない。ボタンのないデザインはよくても、付いてるボタンが取れててはダメなんです。ペンキが付いてるようなジーンズもホントにペンキが付いててはいけない。いくら可愛くても何日も洗濯しないなんてのも、はた迷惑ですよね。

それを「わざとだから〜」と、うそぶく人もいます。やたらと「これが私の個性だから」と、個性を楯にするパターンも多いですね。服こそ機能性も問われがちですが、人それぞれですから…
服もチラシも人に見てもらってナンボです。人を不快にさせるデザインは自己満足でしかない！…と、思いませんか。

セクハラ、パワハラ、モラハラと今はすべてにおいて質の高い人間性を問われる時代ですから、間違った個性や主張を人に押しつけず、文化水準の高いグローバルな力を持つ努力をする…それが、優秀なデザイナーになる試金石だと思いまする。
ご拝聴ありがとうございました。