ドラゴンとサイ～個人で印刷屋さんにデータを渡すときの基礎知識「トンボ」「アウトライン」～

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初めまして。私はmobile-yell-DTP担当のリリママ、渡邉です。

デザイン業界に数十年、広告チラシ名刺リーフレットパンフレットロゴマーク学校の教科書のデザインイラスト、アパレルメーカーのネームタグにカーステレオのデザインまで、あらゆるものをあらゆる形にしてきました。楽しいですねぇまったく。。。

そして今、mobile-yellという魔法の国で魔法をかけるお手伝いをしています。フリーランスでお仕事をされてる方や小さいながらも自分のお店を持ってる方は、HPはもちろんのことパッと見てワッってなる印刷ものがとても役に立つんです。

これをやってみたい！やってみてー　これってどうするの？教えるさぁー　自分の国のマークが欲しいワーとか名刺を自分で作ってみたーい、こじんまりとチラシを作りたーいなどが頭に浮かびましたか？

では、どんな知恵や知識が必要か。。。ドラ(どら)、いっちょやってみてつかーサイ的リリママのお話しを参考にしてみてください。今回は、ざっと知っておいた方があとでイライラしない二つのデザイン用語についてお話しします。

●トンボ　　●アウトライン

1 トンボ
2 アウトライン

トンボ

いきなり余談ですが、昔々そのむかし、印刷物を作るには版下という台紙が必要でした。カラーの場合はC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色をかけあわせるんですね。なので、刷り重ねるとき色がずれないように版下の中央ラインや上下左右に｢カギかっこ｣を重ねたようなマークをつけて、そこを正しく合わせて印刷してたんです。

今世紀では、それぞれの印刷屋さんがグラフィックソフトに合わせたテンプレートを用意してくれているので心配はいりません。なんだぁ～と思ったアナタ！ところがどっこい、これまたうっかりすると印刷屋さんにやいやいと怒られてしまったり、刷り上がってゲゲっ!?となってしまうことが。。。テンプレートにはトンボを利用しての注意点が書かれているので、それを知っておきましょう。まず、これがトンボです。

tonbo

上の図の青点線、仕上がり線が外形寸法を表します。そこが作成物の断ち落とし線です。紙の端っこですね。あのスッと触ると｢痛っつー!｣ってなるとこです。

ヌリタシは色や写真を端っこまでベターっとしたい！ってときに、仕上がり線をこえて外側の赤点線まで色や写真を延ばしておくと、指を切って｢痛っつー!｣ってなる端っこまで印刷されます。写真プリントするときのフチなしと同じ仕上がりということですね。

そこでトンボで一番大事なことは、文字は仕上がり線から３ミリ内側の黒点線までに入れないと、印刷屋さんは｢知らねえぞ～｣ってなります。それはやはりハイテクの時代といえども若干のズレが生じるからで、｢文字、切れてんじゃん」と言われても～と。

なぜトンボというか？…英語でトリムマークというので、それがなまった説。昆虫のトンボに形が似ているから説。ま、どうでもいいですね。。。

アウトライン

まずお断りしなければなりません。今回はDTPソフトを使用する際のお話しですが、一般的なDTPソフトといえば…Illustrator、photoshop、Word、PowerPointなどがありますよね。その中でリリママ使用のIllustratorを使った場合の名称でお話します。

いまさらでごめんなサイ。。。

ではアウトラインですが、名刺やチラシなどをメディアとして考える場合のデザインは、ほぼレイアウトとフォントで決まるといっても過言ではないでしょう。で、フォントとは書体のことですね。ちまたにはあらゆる書体があります。それを全部自分のパソコンにインストールしてたら大変なことになります。印刷屋さんも同じです。あなたがAというフォントでデザインしたデータを、Aを入れてないパソコンで開くとどうなるか…勝手に代替のフォントで出力してしまいます。きゃー。デザイン台なしですね。なので、データの受け渡しをするときは、文言、文章をすべて図形化しなければなりません。アンダーラインでつながったフォントをパスでつながった図形にします。まぁ、簡単なんですがにゃ。。。

データを全選択して、メニューバーの『書体』の中の【アウトラインを作成】をクイックするだけです。

ここでチェック！一度アウトラインにして保存してしまうと、あとで修正することはできません。できるけど結構大変です。。。アウトラインにする前のデータを必ず別に保存しておきましょう～～

今回はこんな感じのお話しでした。。。